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おすすめ映画 Vol.2

  • akiko
  • 2020年12月27日
  • 読了時間: 6分


こんにちは

あっという間に2020年も終わりますね。

今年は本当に、色々な意味で変化の年でした。みなさんの意識の変化は、どのようなものだったでしょうか。

ウィルスに対する恐れ方一つにしても、その反応は本当に人それぞれですよね。

そして感染者が増えてきている昨今、年末年始は静かに過ごすことが求められています。

今年は帰省もできず、また遠出の予定も立てられない、という人も多いのではないでしょうか。

そんなステイホーム時間のためにも、今回もおすすめ映画をご紹介してみようと思います。



『2001年宇宙の旅』 スタンリー・キューブリック(1968年)

このところ、アメリカのユタ州の砂漠やルーマニアでモノリスが発見された!ついに宇宙人とのコンタクトか!?と話題になっていますね。

真偽のほどはともかくとして、その「モノリス」なるものの元になっているのがこの映画です。

鬼才、スタンリー・キューブリックが放つSF映画。この映画、1968年に作られたなんて信じられないくらいクリエイティブです。

映画のテーマはもちろん、撮影におけるカットや美術、ファッションや音楽の使われ方も。さすがです。

映画冒頭、荒涼とした大地に突然現れる黒い石板「モノリス」。ホモサピエンスの祖先、ヒトザルに知能を与えるのがこのモノリスです。

かくして人類は武器を使って戦うことを覚え、進化を遂げていくわけです。

舞台は変わって、木星探査のミッションを担う宇宙船の中。ポーマン船長と隊員、そして冬眠中の科学者たちと、人工知能のコンピュータ、HAL。

ここで人間対人工知能との争いがあり、結果的に船長一人が生き残ります。そして探査の真の目的がモノリスの件だったことを知るのです。

物語最後の、順々と年老いていく自分を客観的に発見していくカット、そしてついには光に包まれた胎児(スターチャイルド)に変貌をとげていくシーンの描き方は圧巻です。

中学生の頃、初めてこの映画を観た時には何のことかさっぱりわかりませんでしたが、今見返してみると色々な視点において感動します。

まだ観てない方、遠い昔に観た、という方は是非ご覧ください。2001年どころか、もう2021年ですけれどね。



『惑星ソラリス』 アンドレイ・タルコフスキー(1972年)

前述した『2001年宇宙の旅』とよく対比されるのがこの作品です。監督のタルコフスキーもキューブリックを公然と批判していたようでした。

こちらも宇宙を舞台にしたSF作品ですが、描かれているのは宇宙ではなく、人間の内面です。

惑星ソラリスを探索中の宇宙ステーションとの通信が途切れたことから、主人公の心理学者、クリスは調査のために派遣されます。

かつてはたくさんの人がいたステーションですが、今では2人の学者を残すのみとなっていました。

そこでクリスが目にしたのは、自分宛てにビデオメッセージを遺して自殺した友人の遺体、地球で自殺したはずの妻、他にも、ステーションにはいないはずの人物の姿でした。

惑星ソラリスを覆う海、知性を持つ有機体であるその海は、人間の潜在意識をすぐに現実化してしまうようなのです。

クリスは妻の自殺に懺悔の念を抱えていたため、幻の妻は何度死んでもまた現れ、主人公はそれを幻と理解しつつも次第に愛するようになっていきます。

そして、科学者としての使命感と個人の良心との狭間で苛まれていくのです。

果たして惑星ソラリスの海とは?その存在意義は形而上学的であり、また、想念は物質化して現れるが詰まるところ全ては幻である、という意味に置いて、

非常に核心に触れる作品だと思います。



『メッセージ』 ドゥニ・ヴィルヌーヴ(2016年)

原題は『Arrival』。世界各地に謎の宇宙船が現れ、言語学者のルイーズ、物理学者のイアン、それにアメリカ軍大佐たちが調査を始めます。

宇宙船の中には、ヘプタポッド(7本脚)と呼称される謎の物体がありました。それらは2つの言語を持っていて、ルイーズは試行錯誤しながらも徐々にこの解読に成功していきます。

同時に、病で死ぬ娘とその母としての自分が登場する光景がフラッシュバックとして挿入されます。過去の記憶のようですが、彼女は独身で、まだ子どもを持ったことがありません。

ヘプタポットの、『人類に「武器=道具」を与えるために地球に来た』と解釈できる返答を脅威と見なした中国軍は、通信回線を閉じ、ヘプタポッドとの戦争の準備を始めます。

危うく戦闘状態に突入しかけた時、ルイーズはヘプタポットが地球にやってきた本当の理由を知ります。彼らはのちに人類に助けられるため、その贈り物をしにきたのだと。

ルイーズはヘプタポッドが時間を超越していること、そしてフラッシュバックしていた光景は自身の未来であることも知ります。

ヘプタポッドの書法を理解することにより、時間認識の方法に影響を与えられ、ヘプタポッドのように未来を認識することができるようになっていたのです。

以前ゲリー・ボーネルさんのワークショップに参加した時、地球外生命体の最初のコンタクトはこの映画のような感じだろう、とおっしゃっていました。

もうそろそろそのファーストコンタクトがあってもいいはずなんですが、なかなか現実化しないですね。。。

そうそう、コンタクトといえば、ずいぶん前に『コンタクト』という地球外生命体との遭遇を描いた映画がありましたね。

あの映画もなかなか面白い内容ですので、ご覧になってない方は是非!



『ミスター・ノーバディ』 ジャコ・ヴァン・ドルマル(2009年)

2092年、科学の進歩で人間は永遠の命を持つようになっていました。118歳の主人公、ニモは最後に残された「命に限りある」人間でした。

死を目前にした彼は、医者の催眠やインタビュアーの質問を通じて自らの過去を回想していきます。

ニモ(ニモはラテン語で「誰でもない」という意味)が子どもの頃、離婚する父親についていくのか母親についていくのか、

人生で出会う印象的な3人の女性のうち、誰を選んでどのタイミングでどのような言動をするのか、その選択のあらゆる結果が描かれています。

どの人生を辿ったのか、どれも選ばなかったのか、オチを期待する人には納得行かない結末かもしれませんが、そういった問題ではなく、

この映画に描かれているのはあらゆる選択の可能性を示唆したパラレルリアリティであり、量子力学的な内容です。

とはいえ、恋愛をテーマにしているので難しくなく、さらっと超弦理論やバタフライ・エフェクトに触れているあたりが素晴らしい。

作品としては、もうひと頑張りするともっと詩的で芸術的ものになった気がするのですが、それは詰まるところ「説明を省く」ということです。

というのも個人的には、アートにおいて常に大切なのは「説明しすぎないこと」だと思うわけです。

しかし、このパラレルワールドを描くのにこれ以上説明を省くと、余計わかりづらくややこしい作品になってしまうので、悩ましいですよね。

このような多次元解釈の作品を作る時に、常にそこが難しいところだと思います。

ですのでこのようなテーマを、そういった(多次元)認識が全くなかった人にも、わかりやすく楽しく伝えられている、という点で、評価すべき作品だと思います。

『マトリックス』に代表されるような、多次元をテーマにした映画はちょっとずつ増えてきていますし、内容的にも少しずつ、深くまで突っ込んだものになってきている気がします。



いかがでしたでしょうか?気になる作品はありましたか?

中にはDVDでないと手に入らない作品もあるかと思いますが、おうち時間に是非お楽しみいただければと思います。

そして2021年がみなさまにとって、さらなる意識の拡大の年となりますよう、心より願っております。


どうぞ、よいお年をお迎えください。

 
 
 

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